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農業を営む女性が伝えたい農業の大変さとやりがいとは?

私は現在農業を営んでいます。
育てている物は米や各種季節の野菜、最近は果物等もあります。
出荷先は農協が多いのですが、道の駅や産直、飲食店を経営している知人など様々な相手にニーズにあった方法での納品もしています。

 

農業は私の家がずっと続けてきた家業なので、誇りを持って取り組みたい反面、風当たりの強さに心が折れそうになる事もあります。
自分で言うのも何ですが、農業は思っているよりもよっぽど大変な職業です。
田んぼを耕す所から始まり、植えて、水をやって、肥料をやって、農薬やって、収穫して、出荷する工程を全て行わなければなりません。
天気次第で状況はコロコロ変わりますので、365日気を抜く事など出来ない職業です。
しかし、今現在世間からは無職の人間と同じような扱いを受けています。

 

「一日中田んぼでボーっとしているだけで羨ましい」や「人付き合いの苦労も知らない半人前」と言われる事は日常茶飯事。
その上「農業なんて暇なんだから」と言って町内会の役職を毎年任されている始末です。

 

野菜はスーパーで買えばいい。
それを一から安い収入のために育てている人間なんて物好きの暇人とでも思われているのかも知れませんが、その物好きの暇人がいるおかげでスーパーで野菜が買える事実になぜ気付いてくれないのでしょうか?

 

問題は更にあります。作物の盗難被害です。

 

テレビなどで取り上げている作物の被害は、イノシシや猿などの獣害が多いのですが、それ以上に被害を与えているのが人間の泥棒の方です。
獣害にも困っているのですが、それは人間が自然を切り開いた事による弊害。
それに彼らは生きるために食べにくるので、必要以上に作物を荒らしたり、悪意ある行為を行わないので、幾文許せる範囲です。
しかし、人間が行うのはどうにも我慢が出来ません。
今年出た被害だけでも、太ネギを盗まれ、ジャガイモをほられ、たまねぎに至っては成長途中の身を切り刻まれ、スイカを割られました。
警察に相談しても農業の野菜とわかるとよっぽどの事がないとまともに取り合ってくれない現状があります。

 

私はこれからも農業を続けていくつもりです。
その中で上記した悩みを解決できるように、農業自体の地位の向上を目指していきたいと考えています。
その為の方法としては、従来の『収穫体験』と言う楽しさをメインの体験学習ではなく、もっと大変であるが、地味である草刈りや田起こし、選別と言った作業を体験できる機会を作ってみようかと思います。
収獲は農業の一代イベントではありますが、農業の神髄はそれ以外にあります。その辺りをもっと多くの人に知ってもらえれば何かが変わるのではと期待しています。